その数なんと・・・


新年の更新すらしていませんでしたが、生存はしています。

今回は面白い物を入手したのでその話題。

箱にぎっしりの大量のチェスピース。その数なんと約330と凄い数です。

デザインは基本的に同じ木製のピースで、サイズは大小様々。大体4つのサイズがあるようです。黒は黒檀らしく、塗装ではなくしっかりとした天然の黒。

ぼってりとした土台部分と全体的に細長いシルエットが特徴のピースで、特にキングは大きい特徴のある十字部分を持ちます。

黒は塗装ではないため、物によっては明るい色と交じり合った美しい色を持っています。

特に面白いのはこのあたりの駒。ナイトは丁度たてがみのように色が混ざっています。

ナイトの造型も力強く良いですが、残念ながらこのセットでは小さめのナイトが三つしか入っていませんでした。他の駒はどれも10個以上ずつはあるでしょうか。

 

これらは先日オークションで手に入れたもので、デザインが同じ事と雑多なサイズがざっくりとまとめて売られていたことから、恐らく何処かの工房の放出品が流れてきたのではないかと思います。ナイトが三つ、それも黒しかないので、ゲームには使えませんが、イベント用のグッズでキーホルダーのような小物を作ったり、展示のディスプレイなどに使えるのではと思い購入しました。

 

最近すっかり更新はしていませんが、手持ちのチェスは今も増えるばかり。また後々掲載していきます。

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チェスについての考察①


HP化してからサブコンテンツとして急ピッチで整理していたチェスのギャラリー。撮影ブースで撮れるサイズの物はほぼ掲載し終わり、数えた所その数実に50セット。ブースに入らない大型セットや、チェステーブルなどがもう少しあるのでかなりの数になりました。

実は今回掲載するまで数をきちんと数えた事がなく、大体40前後という認識でした。元々資料として集めている物なので、画像の整理が出来た上に、コンテンツも充実出来て有意義な作業になりました。

さて、ここでチェスについて少し。
チェスにはキング、クイーン、ビショップ、ナイト、ルーク、ポーンの6種類の駒があり、白と黒の陣営に分かれ、それぞれにキング1、クイーン1、ビショップ2、ナイト2、ルーク2、ポーン8の16個の駒がチェス盤に並びます。

金属・大理石ゲーム開始時の駒の配置

現在のチェスは国際化された競技のため、国際標準として採用されている、”スタントンタイプ”というデザインが一般的です。これが今日チェスと聞いて大勢の人が思い浮かべるデザインのもので、
・役割の認識のしやすさ
・扱いやすさ
・デザインの美しさ
・普及に適した生産性
のバランスの取れたデザインの物です。

ではチェスは昔からこのデザインなのかというと、そうではありません。

元々チェスはインドで戦争ゲームとして発祥した”チャトランガ”というゲームがヨーロッパに伝わり、各国を巡るうちに名を変え、ルールを変え、姿を変えて成立していったものと考えられています。このチャトランガはチェス系統の類似のゲームの源流であり、日本の将棋、中国のシャンチー、タイのマックルークなどは全てチャトランガを元にローカライズされて成立したものであると言われています。

その中でもチェスがユニークであるのは、陸続きのヨーロッパの広大な地域を渡り歩いて成立していったという部分です。その途中当然各地で独自の駒が作られ、国際的な競技になるまでは各地域で”地域駒”とも呼ばれるローカルな駒が使われていました。

DPP_10013_R所有するセットのナイトたち(一部)

チェスの中でも一際個性的なのがナイトの駒です。騎士を表すナイトの駒は、多くの場合馬の姿で表現されます。一部では馬に跨る騎士であったり、甲冑を着た騎士その物である場合も見られます。

ナイトはチェスの中でも最も美しい駒と言われ、しばしばチェスを表すアイコンなどにも使用されます。

また、スタントンタイプではロクロ製法で作る事が出来る他の駒に対して、ナイトだけはロクロで作れるのは台座だけで、馬の姿は彫刻的な表現がなされているため、高級な駒になると一つの彫刻作品と言えるような手間をかけて作られる物もあります。

DPP_10017_R所有する木製のナイトの一部。

左の物は耳が尖った特徴的な形で、ロバのような愛らしい姿です。これはタイ製のもので、チェスというよりもタイのマックルークの駒に見られる特徴が反映されているようです。
右から二番目のものはトルコ製のもの。加工技術は高くありませんが、目玉の表現が特徴的です。その他の物はスタントンタイプに準じた省略的な表現の駒です。

続く

大英博物館展とルイス島のチェス


制作記録ではありませんが、チェスを研究する立場として注目すべき展示があったので報告です。

DPP_4574

本日から神戸市美術館で開催されている大英博物館展に行ってきました。目的はもちろん世界最古のチェス「ルイス島のチェス」
ボビーフィッシャーを探して、ハリーポッターなど様々な映画に登場しているので見たことのある人も多いはずです。
DPP_4573
前日から友人宅に泊まって所有している海洋堂製のレプリカで対局して気分を盛り上げてました。後手の赤が私。惨敗です。

DPP_4575

実物は撮影出来ませんが、エントランスには巨大な駒の撮影ブースがあります。

ミュージアムショップではレプリカの駒も何種類か販売していて大英博物館の倍以上の価格設定のようで高すぎるのが難ですが、家にあるレプリカのセットよりはオリジナルに近い造型だったので資料として泣く泣くナイトを購入しました。

DPP_4577右端の白っぽいものが今回のレプリカ。真ん中は海外製のオリジナルサイズのレプリカセットのもの。左が海洋堂のミニチュアセットのものです。

比べてみると真ん中の物は細部が省略されていたり、手足が平面的で、汚しも強すぎる気がします。

DPP_4578

ルイス島のチェスの見所はキング、クイーン、ビショップの椅子の後ろに掘られた模様です。殆どの人は正面から見ているだけでしたが、一番美しい部分なので見る機会のある方は是非。本物はセイウチの牙で作られていることもあり、質感、造型ともにこのレプリカよりもはるかに美しいです。

 

1月11日までという長期開催なので、興味のある方は是非。私はあまり興味がありませんでしたが、他にも多数の歴史的な資料が展示されていて、見ごたえがあると思います。

オリジナルチェスセット-chivalry-(イラスト)


駒の全体像をデータにしてみました。

ナイトのver.2が少しデータ化しにくい形のため、今のところナイトは古いままです。もう少し練習してから再チャレンジしてみます。

イラストだと駒の横からの形が分かりやすいと思います。

チェスセット - コピー

キングver.2(全体)


今回リメイクした駒はこれで最後。キングver.2。

king1 king2 king3 king4これで人型の駒のリメイク作業はひと段落つきました。

次にルークとビショップをどうするか。今回の駒と違って、人型ではないので、ギミックを仕込むならデザインを元から考え直す必要がありそうです。かといって、無理に可動化を意識して造形的につまらない物になるのは良くないので、そこはこれからデザインをしながら詰めていこうかと思います。

クイーンver.2(全体)


二代目のクイーン。

qeen1 qeen2 qeen3 qeen4後ろから見た襟のデザインが気に入っています。組み立てた後のシルエットも広がった襟がアクセントになっているため、ボリュームのある形になりました。

ポーンver.2(全体)


ポートフォリオの撮影にともない組み立てました。

porn1 porn2 porn3 porn4順次組み立てて近々全体で改めて撮影する予定です。