イタリア旅行⑤(チヴィタ・ディ・ヴァーニョレージョ)


フィレンツェを離れ、バスに乗りしばしのドライブ。最終目的地はイタリアの首都、古の都ローマです。

しかしその前に少し寄り道します。

DPP_648_Rバスから見える景色も歴史を感じる建物ばかり。

DPP_649_R遠くに見える街。地形自体が日本とは全く違い、ヨーロッパにいるのだと感じさせられます。DPP_650_Rこうして今は流れてしまうだけの景色の中にも、人が暮らしているのだと考えながら、

街の名前はなんというのだろうか。

どんな歴史を刻んできた街なのだろう。

どんな人が暮らしていて、どんな生活を送っているのだろう。

・・・そんな事を思っていました。

DPP_651_R城壁でしょうか。イタリアは現在では一つの国家ですが、元々はフィレンツェやシエナなど、それぞれが独立した国であったそうです。

この城壁の街も、そんな歴史があるのかもしれません。

DPP_652_Rかなり道の悪い山を登り、結構酔いながらもふもとの街に到着。

ここからは道が狭いため、観光バスでは入れません。

DPP_653_Rシャトルバスに乗るために少し歩きます。

DPP_654_Rこの街もいい雰囲気でとても気になりましたが、目的地はあくまでチヴィタなので、残念ながら見て回る時間はありませんでした。DPP_666_Rシャトルバスに乗ると5分もかからずにチヴィタ・ディ・ヴァーニョレージョに到着です。

DPP_104_R正面に見える橋が唯一の街への入り口です。切り立った崖の上に立つ外観から、天空の町とも呼ばれます。人口は20人前後の今回の旅の中でも最も小さな街です。チヴィタ2_R_R橋の左手には街が見えますが、チヴィタの周りは完全に崖になっているため、この街へ行くにはかなり迂回しなければいけないと思います。地形的に孤立しているのが分かります。DPP_665_R_R橋を渡り、坂を上って街の中へ向かいます。

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DPP_105_R橋自体は最近改装されたのか、近代的でまだ真新しい物ですが、橋を渡るととても古い石造りの街並みになります。

街の起源は驚く程古く、2500年以上のはるか昔にエトルリア人が作った街だそうです。

DPP_668_R遺跡のような入り口を潜って中へ。

DPP_106_R観光地としては日本ではあまり知られておらず、訪れる人はかなり少ないそうです。ガイドさんから見てもツアーに入っていること自体がかなり希なのだとか。

DPP_660_R_R他にも欧米の観光客はいましたが、街自体に観光地的な雰囲気はありません。田舎の村を覗いているという印象。

DPP_669_R一応最近は観光地として有名になっているので、少しだけ土産屋があるのと、レストランや宿泊施設もオープンし始めているようです。

DPP_670_R街全体が遺跡のようで、ただ歩いているだけでも吸い込まれるような魅力があります。

DPP_657_R歩いているとよく猫に出くわします。

DPP_658_RDPP_674_R 猫たちも人にとても慣れているようで、自分から擦り寄ってくるこもいます。

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ゆったりとした性格のこが多い様子。

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DPP_656_R_R塀の上に陣取っているこもいました。定位置なんでしょうか。近づいても逃げる様子もありません。

DPP_663_RDPP_109_Rどの建物も美しいのですが、外階段がある家に何故だか心惹かれます。不思議な美しさを持つバランスです。

DPP_655_R街の中心には教会があります。チヴィタ_R_Rまたしてもガタガタですがこんな感じで教会の前は広場になっています。今までの街のような活気も派手さもありませんが、質素で古い建物と静かな空間に独特の魅力があります。DPP_662_R_R小さな街なので中心通りを外れるとすぐに街の端につきあたります。正に天空に浮いているような景色です。

DPP_661_R_Rチヴィタにはもう一つ、「死にゆく町」という呼び名があります。

崖の上にあるこの町は、その台地の崩落の危険につねに晒されているのだそうです。穏やかで物悲しい、不思議な空気感の漂う街です。

DPP_664_R帰りの橋の手前にまた猫が。なんだか毛並みがぼさぼさしていてまだ子供のようです。あまり人には興味がないようでした。

とても小さな街なので、一時間もあれば一通りは見て回ることができると思います。カフェ等でゆっくりするのも魅力的です。

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イタリア旅行④(フィレンツェ後編)


少し日があきましたが、フィレンツェ後編です。アルノ川3_R

フィレンツェを流れるアルノ川。右側に見えるのがウフィツィ美術館からも見えたヴェッキオ橋です。対岸にも高い建物が立ち並びます。

午後の散策はこの対岸地区を歩きます。DPP_439_R

橋の近くにも美しい建物が。勉強不足でこの建物が何かは分かりませんでした。DPP_441_R DPP_440_R DPP_438_R DPP_407_Rしかし沢山の彫刻が飾られています。位置的にもメディチ家関連の施設でしょうか。DPP_408_R更に歩いてヴェッキオ橋に近づきます。

イタリア語でポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)古い橋を意味する名前の通り、イタリア最古の橋だそうです。

その昔、フィレンツェ市によってこの通りには肉屋が集められていました。しかしあまりの悪臭からフェルディナンド1世が肉屋を撤去させ、代わりに宝石店を集めさせました。DPP_409_R

それから現在まで、ヴェッキオ橋の上は多数の宝石店が両側に軒を連ねています。アルノ川_R

橋の上のヴァザーリの回廊は、当時メディチ家の人々が、左岸に位置する住居であるピッティ宮殿と仕事場である現在のウフィツィ美術館を行き来するのに使っていました。

橋の上から。ヴェッキオ橋は川の氾濫などで何度か建て直されているそうですが、現在の物は1345年に再建され、大戦中も破壊は免れたようです。DPP_442_R

橋の中央にはヴェンヴェヌート・チェッリーニの胸像。ルネサンス期の画家、彫金師、彫刻家、音楽家など、多彩な能力を発揮した人物だそうです。DPP_445_R

アルノ川左岸の地区はオルトラノと言い、古くから職人が多く住む街だそうですが、橋の近くの通りはまだ土産屋も多く賑わっています。DPP_411_R

あちこちの土産屋を覗きながら、しばらく歩くとピッティ宮殿にたどり着きました。ちなみに、左岸の散策は完全にノープランで歩いていました。DPP_446_R

しばらく歩くと観光コースからはずれたのか、人が少なくなってきました。DPP_443_R

このあたりは住宅街でしょうか。DPP_444_R

途中真鍮の職人さんの工房がありました。工房に所狭しと並ぶ細工の細かさは息を呑む出来でした。

しかし残念なことに遠慮して写真は撮れず。他にも革や、額の工房があったようです。

純粋に職人の住む地区ということもあってか、お店というよりは仕事場としての工房に、少し商品として並べて売っているというお店が多いようです。DPP_447_R

色々と見れたのですが、お店を全然撮っていなかったので写真的に物足りなくなってしまいまいした。

以前聞いた話では「本当のフィレンツェを見たければオルトラノを見るといい」という言葉があるそうで、職人たちが長い年月を掛けて築き上げてきた技術が、今のフィレンツェを作り上げる礎となっているという事なのでしょう。今度行く時はもっとじっくりとお店を調べて回りたいです。

左岸の街を一周ぐるっと回って、再びアルノ川を越えてフィレンツェ中心へ戻ります。DPP_448_R

帰りに渡った橋の辺りは歴史地区ではないらしく、アスファルトが敷かれ、バスが走る所もありました。DPP_450_R

この辺りはブランドショップの集まる地区らしく、バーバリーやティファニーなどの有名なお店が立ち並んでいました。DPP_449_R

なんだか洒落た通りです。DPP_414_R

店頭のディスプレイの大きなチェスメン。確かカトラリー屋さんでした。DPP_416_R

お店の通りを抜けて、広場に出るとメリーゴーラウンドがありました。DPP_419_R

もう足も棒になって来たころで、いい雰囲気の玩具店を発見しました。店頭に可愛い海賊が見えます。DPP_418_R

これはお隣の国ドイツのプレイモービルという玩具のディスプレイ。

プレイモービルはレゴ的な様々な職業のフィギュアと、付属品がリリースされている玩具です。ドイツらしい質実剛健な作りで、多少乱暴に扱っても壊れにくい堅牢さがあります。中世の騎士、海賊、ナポレオンのような時代のデザインのものもあり、大好きなシリーズです。

チェス映画「ボビー・フィッシャーを探して」では、主人公の少年ジョシュ・ウェイツキンが、最初にチェスに興味を持った時にこの玩具でチェスセットを再現して遊んでいました。残念ながら日本ではレゴほどはメジャーではないのか、あまり大々的に扱っているショップは見かけません。ドールハウスやお城などの大型商品もあります。

玩具店の中は驚くほど広く、入り口からは想像出来ませんでしたが、日本のトイザラスくらいの広さがあったと思います。品揃えも幅広く、プレイモービル、ミニカー、スロットカーにチェスなどのボードゲーム。とてもわくわくする店内でした。DPP_420_R

玩具店を堪能したら、夕日に染まるサンタマリアデルフィオーレ大聖堂を見ながらホテルへと帰ります。

途中に0.99ユーロショップというのがありました。日本で言う100円ショップのようなもので、商品の大部分は中国産の安価なものらしいのですが、中にはドイツのグミ「ハリボー」や、大きいサイズのペットボトルの水もあり、全て均一価格でかなりの割安です。ヨーロッパに行くと水は買うもので結構馬鹿にならないので、見つけたらお水だけでも買っておくと助かると思います。

フィレンツェで購入したお土産紹介。DPP_458_Rフィレンツェは革工芸が有名な街です。街のいたるところに革製品を扱うお店や露店がみられます。

DPP_456_R日が暮れる頃、閉店ぎりぎりの時間になって立ち寄ったバザールの中にあった革製品のお店で見つけたとても凝った手帳。値段もかなり手頃でした。

DPP_457_R細かい模様が入っていて重厚な雰囲気です。

中の手帳を交換できる物と出来ないものがあったのですが、考えた末に交換可能なものにしました。こちらの方が値段は少し上がります。

サイズも小さい物から大きな物まで豊富に取り揃えていました。

DPP_459_R変わった形ですが、これは小銭入れです。しっかりとした革で作られていて、使い勝手も良く、お土産に最適です。二個セットの場合が多いので、自分用とお土産用にしました。

DPP_467_R左からマグネット、ピンバッチ、キーホルダー。全てフィレンツェのシンボル、リリー(ユリ)のデザインです。DPP_491_R

玩具店で購入した騎士のミニフィギュアセット。

DPP_490_R購入したのは十字軍のセット。これはランスチャージをする騎士のフィギュア。

DPP_493_R結構ツボを突いたデザインの物が多く、旗を掲げるものや

DPP_492_R十字架を掲げるものなど、十字軍の雰囲気をよく表現していると思います。もっと色んな種類が欲しいくらいです。

DPP_487_Rそしてこちらは0.99ユーロショップにあった陶器製のキングとクイーンのチェスメン型の置物。

DPP_488_R普通の駒と比較するとこの通り。かなり大きいです。かさばるので自分用の物しか購入しませんでしたが、お土産にもいいかもしれません。恐らくイタリア製ではないと思いますが。

 

革製品もやはり中国製の物が多くあるそうです。客引きをしているような露天の物は安いですが、イタリア製でないものも多いので注意が必要です。

イタリア旅行①(ヴェネツィア前編)


初めての海外旅行で一週間イタリアに行っていました。

初日はヴェネツィア。そこからシエナ、サン・ジミニャーノ、フィレンツェ、チビタディヴァニョレージョ、ローマ、ヴァチカン市国を渡り歩きました。

ヴェネツィアから順にご紹介していきます。

IMG_4004_Rドゥカーレ宮殿

ヴェネツィア共和国時代の政治の中枢だった建造物。非常に洗練された美しい姿です。

IMG_4014_Rサン・マルコ広場の脇には巨大な鐘楼が聳え立っています。

IMG_4050_R今回は人が多かったので見合わせましたが、入場料を払えば鐘楼に登る事も出来ます。

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回廊に囲まれたサンマルコ広場。回廊には土産屋、飲食店、ブランドショップなどの様々な店が軒を連ねています。

気温は30度を超えるほどでしたが、乾燥しているので長袖でも快適に過ごせました。

DPP_729_R広場の石柱の上にはヴェネツィアのシンボル、聖書を持つ翼の生えたライオンの彫刻が見えます。

これはヴェネツィアの守護聖人である聖マルコのシンボルが翼の生えたライオンだった事に由来するそうです。DPP_730_RDPP_731_Rこのシンボルはヴェネツィアの各所に見られます。

IMG_4267_Rリアルト橋(Ponte di Rialto)

ヴェネツィアを扱う作品には必ずと言っていいほど出てくるのでヴェネツィアと言えばこの橋を思い浮かべる人も多いでしょう。DPP_284_R

ゴンドラ乗り場は観光客であふれていました。DPP_285_R

静かで優雅な雰囲気を想像していましたが、ゴンドラの数もかなり多く、水路も狭い所が多いため、ゴンドラ同士がぶつかりそうになるのをゴンドリエーレ(船頭)が上手く操りながら進んでいました

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DPP_155_Rリアルト橋の架かる大きな運河は、カナルグランデ(大運河の意)と呼ばれ、ヴェネツィアを文字通り二分する川です。DPP_256_R

街の景色はどこをとっても映画かなにかを見ているような壮大さがあります。建物一つ一つが非常に古い物ばかりで、ヨーロッパの建築の歴史の長さを感じます。DPP_255_R

街にはオープンカフェのお店が沢山ならんでいて、活気があります。

DPP_156_R街中に水路が走っています。そもそもヴェネツィアは、街を分断して水路を作ったのではなく、小さな島の集まりを橋で繋いで街にしていったそうです。車の通れる道はなく、市内では舟が移動の足になっています。舟用の信号もあれば、ガソリンスタンドもあります。

DPP_723_Rゴンドラ以外にも地元の人のボートや、水上タクシーなども行き来しています。

DPP_728_R歩いているとゴンドラが留めて合ったので全体を。美しい装飾が施され、シルエットも優雅な曲線を描いています。

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DPP_148_R有名なカーニバル(謝肉祭)で使うためのヴェネチアンマスクのお店があちこちにありました。

DPP_138_Rブランク状態の仮面は1ユーロ(130円ほど)ぐらいからあり、豪華に装飾された高価なものまで様々な種類がありました。形の豊富さにも驚かされます。実際に行くまでに想像していたより遥かに多彩なデザインの物がありました。

DPP_158_R仮面以外にも、日本では滅多に見られないような素晴らしい衣装が沢山ありました。個人的に大好きで憧れのある片マントの貴族風の衣装も。

DPP_159_Rチェスのお店もありました。イタリア語ではスカッキ(Scacchi)と言います。写真は恐らく店で一番高価と思われるセット。見たこともないほど凝った細工で、今まで見た中でも最高のセットだと思います。

DPP_160_R以前オークションで高額出品されて話題になったマイケルジャクソンのチェスとデザイン・素材ともに似ています。同じ工房のものでしょうか?サイズはマイケルのものよりは小さいようでした。

※その後調べてイタリアのイタルファーマ(italfama)社の物だと判明。日本で見かけるイタリア製のブラスのチェスなどは大体この工房が作っている物のようです。普通のスタントンタイプのチェスセットから、このセットと同様の仕様の非常に高価なセット(数十万~百万を超えるものまで)等の多数のチェスセットを製造している会社のようです。

 

写真の整理も出来ていないのでひとまずここまで。取材旅行という側面もあったので、大量に写真をとりましたが、帰って見ると2000枚近く撮っていました。専用のソフトがないと現像できないRAWデータで保存していたので、現像処理だけでも大変です。